Project KALAVINKA

日常に眠っている「美」を千切り取ってゆく

美術展

「樹をめぐる物語」展@損保ジャパン日本興亜美術館

photo by Atom Malchick ゴールデンウイーク最終日。暑く晴れた午後に、緑あふれる絵画の群れを観に新宿駅西口へ降り立つ。世界最大とも言われるこのターミナルにはそれがゆえに心なしか寂しさのようなものが漂っている。大きすぎて広すぎるものが人々に恐怖…

「美しい」と感じるための訓練-ブルデュー社会学をヒントに

photo by Jonathan Sureau パナソニックの汐留ミュージアムにて開催中の「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」展に行った。いくつか惹き込まれる絵画もあったが、全体的になかなかしっくりと来るものが少なくあっという間に出口に辿り着いてしまった。そ…

「最後の印象派」展@損保ジャパン日本興亜美術館

photo by Adrian Hu 九月、芸術の秋。モネやブルガリで賑わう上野は正に芸術祭の様相を呈してさえいる。栄えある美術展に彩られた各地のギャラリーの内、西新宿ではどちらかと言えば少々薄暗いイメージの絵画を並べていた。フォービズムやキュビスムなどメイ…

「シンプルなかたち」展@森美術館

photo by benessere この間に美術館へ行った時も雨だった。なぜだか雨の日には美術に誘われる。雨が嫌いな人もいるだろうが、雨はそれだけでもう一つの詩として成立することがある。森美の今回の美術展については、少し前からチェックしていた。「美はどこか…

「グエルチーノ+世紀末の幻想」展@国立西洋美術館

photo by DeShaun Craddock 白い冬の象徴が瞳に映った。雪の舞う四月というのは珍しい。朝方、何やら寒いものだと思いながらカーテンをめくる。うすい桃色の桜とはかなげな白い雪が共存しているという奇蹟。どこかへ出掛けようと気が急いているのがわかる。…

「新印象派―光と色のドラマ」展@東京都美術館

photo by Di_Chap 3月に入ったとはいえ、まだ肌寒い日が続いている。休日に美術館に行ったら込んでいるだけで何も愉しくない。こういうときは閉館時間に合わせるのがいい。わたしの場合、一つの展示を鑑賞するのに大体45分くらいあれば十分なので、夕方上野…

チューリヒ美術館展@国立新美術館

photo by gato-gato-gato 秋になると美術館に行きたくなる。アーカイブには去年の十一月も美術展に行った記録が残っている。それはいつも、ふとした衝動で始まる。家事を済ませた後、珈琲を飲みながらゆったりしていたとき、ふと六本木の「チューリヒ美術館…

「バルビゾンへの道」展@Bunkamuraザ・ミュージアム

photo by EyeOTBeholder つめたい風に揺れる渋谷。夜の六時を越えたころ。もうクリスマスの装いをして煌びやかなBunkamura。東急の隣を歩きながら向かう道すがら、テールランプや街灯が冬の夜をほんのり暖かく彩るようで少し涙ぐむ位には感傷的になっていた…

「印象派を超えて」展@国立新美術館

photo by fusion-of-horizons 久しぶりの美術館、最期に行ったのはいつだろかと思ってTwilogで調べてみると、どうやら新春弥生の頃がそうだった。「ポール・デヴォー展」が最期の記憶である。何とも夢見心地な安らかな記憶である。そうしてついにそうして不…